《直線裁ちとの出会い》

 

2016年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。「浜松」「織物」が物語の背景になっていたことが大きな話題で、私も毎朝放送を楽しみに見ていました。その中で7月末に放送された「直線裁ちワンピース講習会」の放送では、洋裁技術を必要としない直線ラインの型を以って家庭でも縫えるよう講習会を開講していました。テレビ画面には色とりどりの浴衣ワンピースを着たヒロイン、直線裁ちのイメージを広げるデザインの提案、そして参加者の楽しそうな笑顔の中で進んでいく講習会シーンが進んでいきました。浜松も浴衣の産地です。

 

「やらなきゃ!」

 

突然頭に閃きました。

そして「えーーー、やるの?」

明らかにうろたえているもう一人の自分。

それは忘れもしない、私自身が開催していた「開襟シャツの作り方教室」最終日を迎える朝のことでした。

 

≪開催準備期間は半月≫

 

浜松は日本一の浴衣生地の産地でもあります。だからこそ、やりたい。そして「やれる、かも?」

でも、開催するなら二か月後でも一年後でもなく、来月の8月です。残り半月。準備は時間との戦いでした。

まず、浴衣の産元会社を経営されている白井商事さんへ問い合わせ生地在庫の確認。「生地は揃いますよ」とのこと。

以降慌ただしく準備が始まりました。開催場所の情報、ワンピースのデザイン、型紙おこし、縫製手順つくり、チラシ写真撮り、サンプル縫い、講習会の日の調整、そして参加者募集、、、、。もちろん進めるためにたくさんの方の手と知恵を借りました。

 

《直線裁ちワンピース講座》

なんとか準備期間を走り切り、開講。心配していた参加申し込みもビックリの満席でした。市内からだけではなく遠くは裾野市からもご参加下さり、手作り服、地元素材への関心の高さを感じました。そして何より、私自身が「直線裁ち」という技法との出会いはとてお大きかったのです。

 実は私も初体験だった「直線裁ち」。その技法に一番驚いたのはサイズ感のおおらかさでした。講習会で作ったワンピースは1型のみでしたが、女性のMサイズの方から3Lサイズの方まで着ることが出来ました。デザインも工夫次第。ワンピースの着丈を変えるとシャツとしても着用できます。そして「製作時間の短縮」「洋裁技術を用しない頒布性」そのどれもが私にとって驚きの新発見でした。

 

 

《直線裁ちと四角いシャツ》

 

この経験から、今年2018年「直線裁ちワンピース」をシャツにして「四角いシャツ」を発案。バリエーションある遠州織物の素材を楽しんでもらう「型」を作り、気軽に、日常生活の中で、心地よく遠州織物を楽しんで頂けるよう「販売」「オーダー」「ちくちく出張講座」の3つの窓口で進めています。まだ始まったばかりの試みはドキドキですが、今度はゴールが「あと半月先」とういうことではないので少し気が楽かもしれません。笑

 

四角いシャツが世界品質の遠州織物、そしてその産地遠州浜松との出会い楽しんで頂く窓口になっていけると良いな、と思っています。